「あの人ゲイっぽくない?」
「わかる、なんかナヨナヨしてるし、オネエ言葉だよね」
こんな会話をしたことはありませんか?
当人の聞こえないところでひそひそ話をするのはマナー違反であることは置いておいて、そもそも
ゲイとはなんなのだ!!!!
ということについて解説していきます。
みなさんゲイに関して勘違いをし過ぎです。4コマは実話です。友達と話していた時、「ゲイってさ、全員オネエ言葉なんでしょ?」って言われたことがあります。
真っ向から否定するとトラブルになりかねないのでやんわりと「ええと、なんでそう思ったの…?」って訊くと、
「だってテレビのオネエタレントって全員そうじゃん」と返ってきました。
・・・・・・・これは・・・・・・・・・オネエとゲイを混同していらっしゃる・・・・・・・・
そもそもの定義(学術的な定義があるわけではありませんが)が違っています。この記事ではさくっと簡単にまとめていきます。
①ゲイとは
では「ゲイ」から解説していきましょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%A4 こちらをご覧ください。
そもそも「ゲイ」とはもともと英語圏の言葉で「お気楽」「しあわせ」「いい気分」「目立ちたい」といった意味で使われる言葉でした。しかし17世紀序盤までにはgay=不品行という連想が生まれだしており、娼婦を意味する「ゲイ女」、売春宿を意味する「ゲイハウス」などの言葉ができていきました。
これは、もともと意味である、「道徳的な制約に縛られない」といった意味から派生したものであり、その奔放的な意味合いが性に対する意味にまで波及していったにすぎません。そうなってくると元はポジティブな意味だったのにだんだんとネガティブな意味になっていったのかもしれませんね。
そして20世紀中ごろにはゲイは男性同性愛者、女性同性愛者の両方に使うようになっていました。
しかし今では単に、男性同性愛者 のことを指します。
いいですか? 「男性同性愛者」です。これの定義は「性自認」が「男性」で、「性的指向」が「男性」のすべての人です。
ここ、超重要なので押さえておいてください。もう一度言います。
「性自認」が「男性」で、「性的指向」が「男性」のすべての人です。
こまかーーーく分けるとノンバイナリーとかアセクシュアルとかアロマンティックとかいろいろありますが、大まかに最初はこれで覚えておいてください。
あなたの身体的な性別はどっちでもいいのです。性自認が男性で、性的指向が男性ならばゲイ、です。オネエ言葉でもオネエ言葉じゃなくてもゲイです。
性自認と性的指向という言葉がわからない方は今後解説していきます。安心してください。
とりあえずゲイに関してはこんな感じです。ここ、覚えて下さい。次回のテストに出します。
②オネエとは
ではオネエとはなんなのか。
これは一般的に「オカマ」という言葉が差別的であるだろうということで代替的に用いられてきた呼称です。
「オカマっていうのやめようよ!!!! オネエって言お!!!」みたいなノリです。なんと乱暴なことでしょう。
オネエとはいわゆる日本語で、日本にしかない概念です。「~わよ」「~なのよ」みたいに語尾のバリエーションが豊富な日本語に特有なのかもしれませんね。
このオネエっていう言葉、結構乱暴で、「オネエ言葉を使う人を逆説的にオネエって呼ぼうね!!」みたいな空気が社会に蔓延しています。
「オカマ」って言葉は結構汚い言葉で、「オカマを掘る」というと追突事故っていう意味になるし、オカマっていう用語を使うこと自体、現代社会ではタブーみたいになっていますが、じゃあ言葉を換えればいいじゃん!みたいな発想です。
オネエに関してはあまり覚えなくていいです。というより、オネエって言葉を、オネエらしき人に使うとろくなことがありませんし、何より失礼です。
他人にはゲイであろうとオネエであろうと、リスペクトをもって、その人自身の性格をみて話をしましょう。
まとめ
いろーーーーーーんな用語が数多くありますが、今日は基礎編です。
これだけ頭に入れておいてください。
何が言いたいかというと、これらの言葉はなるべく本人の許可なく使わない方がトラブルに巻き込まれませんよってこと。正しい使い方でも、寄り添いの気持ちがないと人は不快になりますから。
今日の授業はここまで!笑 また次回(‘ω’)ノ
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